5月10日地球環境シンポジウムに参加して  

地球環境シンポジウム
〜地球が呼吸する様子を見てみたい〜
共 催:目黒法人会・東京商工会議所目黒支部・目黒区 
日 時:平成24年5月10日              
場 所: めぐろパーシモンホール 小ホール

プログラム (クリックして下さい)   

 パーシモン小ホールはほぼ満員であった。
目黒区長のご挨拶から始まり、プログラム順に最新の地球環境についての講演が続いた。
19:00に10分の休憩があり、その後、東京都より
「地球温暖化対策報告書」の趣旨と書き方の説明があった。
最後にパネルディスカッションにより、講演での不足分や意見交換などがあった。
 地球温暖化に対する大まかな流れは大方の方々がすでに知識を得ていると思われたので、昨今の事情を加味し、3.11以降、我々はどうすべきかの視点が盛り込まれていた。8割の人が最後まで在席し、今後の方向性に考えを巡らせた。

1、宇宙から見る地球の真実
 〜地球観測衛星の挑戦〜
 
 地球観測衛星、「いぶき」「だいち」から見た数々の地球観測データからどのようなことがわかるのか、5/18打ち上げの「しずく」からどのようなデータを得て、活用するか、の詳しいお話があった。正確なデータを蓄積することで確かな将来予測もできる。

2、地球シュミレーターで地球の未来を予測する
 〜温暖化の正しい理解のために〜

「地球シュミレーター」はハードウェア、「気候モデル」はソフトウェアである。様々な条件のデータを入力し、
様々な地球の状態を予想する。過去千年の気温変動の原因は主に太陽活動と火山噴火である。しかし、20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇は人為起源の温室効果ガスの増加による可能性が非常に高い。
太陽活動の不活発化は11年単位で起こっているが、過去のデータでは北半球平均気温の低下は1℃未満である。人類はすでに温暖化のリスクからは逃れられない。進むもリスク退くもリスクである。

3、東京都地球温暖化対策報告書について
記入の仕方を詳細に説明。コンピュータ上で簡単に自動的に作成できる方法も説明された。
http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/ondanka/report/handbook/index.html
に詳しい説明がある。報告書作成ツールセミナーの日程は以下
平成24年5月29日(火)14:00〜16:00 池袋コミュニテイカレッジ
平成24年6月 8日(金)14:00〜16:00 池袋コミュニテイカレッジ
平成24年6月28日(火)14:00〜16:00 m-school(水道橋)

4、パネルディスカッション
 エネルギーとこれからの地球環境

3.11以降、原発の是非を問われる事が多くなったが、日本の将来を見据えて短期目標、長期目標を立てなければならない。一度事故が起こると必ずしも原発による電力が安いとは云えない。温暖化効果ガスが出ないから温暖化防止派は原発の回し者ではないかと言われた事があったが、そういうことではなく地球規模で物事を考えなければならない。

閉会
東京商工会議所目黒支部環境委員会委員長 橋永氏より閉会のご挨拶があった。